LSW C班視察研修報告

    ~認知症の方への地域の理解を深めると共に地域の協力と自立を支える体制づくり、安心して地域で生活できる仕組みづくりを学ぶ~

  平成28年8月23日・24日福岡市城南区小規模多機能ホーム夫婦岩「ゆい」様へ在宅を支える「つつみカフェ」の成り立ちを学びに行きました。

 「つつみカフェ」は、認知症サポート養成講座から始まったもので目標は、本人を取り巻く環境を少しでもいい方向へ変えて行こうという地域の皆さんの思いから成り立っているものでした。認知症サポーター養成講座やカフェはあくまでも地域の方に周りの環境を理解して頂くふれあいの場所であって、地域の方を巻き込んで10年後15年後地域の為の手段であり、何をしたらいいかどうなっていたいかを考えて行ける地域つくりが目標であるのではと感じました。

 認知症サポート養成講座後H24年5月4回のステップアッ講座後を開催し地域の方々がグループでこれから何ができるのか地域をもっと大事に「明日は我が身」を合言葉に本人も予備軍集える場をと考え、H25年5月に公民館ですぐ出来る事からカリキュラムの無い「つつみカフェ」が住民の出した答えだったそうです。

 カフェは20人から30人の無償ボランティアで賄われ、毎月10時~16時まで、来場者は当日111人でした。

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 3         笑顔が印象的なボランティアの方

午前は近くの乳児院や障がい者施設夏休みの為子供たち、実習生、他施設の方ご近所さん視察者(千葉県)午後は昔小学校の校長先生だった方がアコーディオンもって歌教室他ハーモニカ持参のご近所さんコーヒーを飲みながらみんな楽しそうに唄っておられました。

ボランティアの方は自分の仕事を自分で見つけながら役割探しで参加下さると公民館長さんが話され、「私達は、できるだけいつまでも地域にいたい。」「優しい街で暮らしたい」10年先のありたい街の姿を作りたいと言われたのが心に残りました。

  4できる人が出来る事をするボランティアと語る会長さん

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ボランティアの方々

 

 

 

いつも各地からお客様が来られる。

6 「ゆい」前で。                                緊張しています。カフェの一角でこれも緊張しています。千葉のお客様と。

  仕掛けた当人であろう「ゆい」の管理者、党さん。細やかな事多く話して頂き、次の日は運営推進委員会に参加させて頂きました。

 近隣者は「助けて」が言えないでいる事が多い。言いやすい地域つくりをしていく事が大事な事であり、誰に言うかと言うとそのひとつが運営推進委員会ではないかと言われた。困った人がいる。そんな時に地域に動いてもらう。事業者が何とかするのではなく、ボランティアや地域の人と共に一緒に何とかしていくようにしているとも言われた目標にはしていたいが、その体制つくりにとても驚きと、勇気もいただいたような気がした。共に考えて行けばきっと何かしら答えが見える気がしました。「ゆい」の運営推進委員会には25名ほどの参加者いつも地域や利用者様の困りごとを皆さんと話し合うが、この日の議題は住民から上がっていた認知症110番の家について話し合われました。有ったらいい機能、今の地域に不足していることやどう関わっていくのか機関や人などの事前アンケートを元に活発に話し合われ、ただ事業所からの一方的なアイディアではなく地域の方や利用者様の意見を入れながら知恵の出しあいがなされているのがとても印象に残りました。

 皆さんが必ず意見出され開始から2時間余りで終わり、誰ひとり話さない事の無いよう会議進行されているのが地域の思いが反映されていくかとも思いました。党さんが、初めから出来る事なんて何もない。様々な言葉を真剣に受け止めて考えていくだけと言われ、地域で暮らすには理解し合うしかないと結んで下さり私たちの学びの成果に繋げていく言葉に感じました。

 最後に参加されていた利用者様が、「いつも心配してくれ見に来てくれる。息子が増えたみたいだ。ゆいさんのおかげで生きていられると介護の必要な奥様と二人暮らしの訪問のみの利用者様が、目を細めて言われたのが感動的でした。大変お世話になり、「つつみの波」を霧島にも起こしたいと強く思いました。これから何ができるのか、班で考えて行きたいと思います。

7 ゆいさんは家族

                                                        (活動報告:LSW C班 宮田さん)

 

 

 

 

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